歯科治療の一つの方法として浸透してきたインプラント。ちょっと気になっている方もいるのではないでしょうか。
インプラントは生まれもった自分の歯と同じくらい噛むことができる、半永久的にもつなど、歯に悩みを抱えている人にとって魅力的なメリットが知られています。
インプラントについて調べていると出てくるのが、「歯周病があるとインプラントはできない」という情報。今回は、歯周病とインプラントについてお話したいと思います。
結論からすると、「歯周病があるとインプラントはできない」は正確な表現ではないようです。これを正確に伝えるには、言葉を補う必要があります。例えば、「歯周病があるうちはインプラントを推奨できない」といった具合です。
この裏には、歯周病を治療すればインプラントができるという意味が含まれています。
これは、歯周病が歯を支える歯槽骨が溶けてしまう病なのに対して、インプラントが歯槽骨に歯根の代わりとなる人工歯根を埋め込む手術だからです。インプラント手術をするには、しっかり支えてくれる骨が必要です。
また、歯周病のある患者にインプラント手術したところ、予後が不良だったケースが多いという報告もあります。予後不良とは、インプラントを除去しなければならなくなることを含んでいます。
このため、一般的な歯科医院では、歯周病の治療をしてからインプラント手術をするという方法がとられています。
歯周病の治療は、症状によって異なります。歯周組織を再生したり、溶けてしまった骨を補うため、骨を作る手術をしたりします。軽症であれば、衛生指導やクリーニングをしながら様子をみることもあるようですが、いずれにしてもインプラント手術をするまで時間がかかることに変わりないでしょう。
歯周病は、成人の約8割が罹患しているともいわれる日本の国民病です。年齢とともに罹患率が上がる傾向があり、40代以降は特に注意が必要です。よって、少しでもインプラントを考えるのでしたら、早めに歯科医院で歯周病チェックをしてもらうことをおすすめします。



