他院との違い
まず、第1に手術時の滅菌への取り組みです。基本的には手術時には一般の外科手術並みの準備をして取り組んでいます。手術時に顔を覆うカバーなどは使い捨てのものを使用しますし、手術器具の滅菌には「クラスB」という最高性能の規格の滅菌器を使用しています。
この滅菌器はヨーロッパ各国では必須とされていますが、日本においては規制がないため歯科医院への導入率は約1パーセントという状態です。その理由は一般の滅菌器の約3倍という本体価格と、導入後のメインテナンスにも高額な費用がかかるためです。それでも導入したのは、もし、自分が治療を受ける側だったらどちらが良いだろうと考えたからです。
滅菌はこれで完璧という答えがなかなか無いものです。しかし、くろさわ歯科クリニックでは完璧に近づくための努力を怠らないつもりです。
詳しい診断をします。

第2に診査、診断と治療前のシュミレーションです。
くろさわ歯科クリニックでのインプラント治療では、まず、すべてのケースにおいて手術前にCT撮影をおこない、データをコンピュータ解析してインプラント治療に適した状態なのかを多角的に診断しています。
一般的にCT撮影を行うのはインプラントの本数が多く必要な場合なのですが、私はすべてのケースにおいて(1~2本の比較的少数の場合でも)治療前にシュミレーションを行い、患者様にその結果を実際に見ていただき、納得されたうえで治療に同意いただくことが、双方の安心につながると考えるからです。
第3にインプラント治療前の歯周病治療と治療後のメインテナンス体制です。インプラントを埋めるのはお口の中です。当然食べ物が入ってきますから、汚れもつきます。また、残っている歯も歯周病になっている場合も多いので、治療前に歯周病治療を完璧にしておくことがインプラント治療の成功のキーポイントになります。
「そんなの面倒くさいから早くインプラントを入れてくれ」と、おっしゃる患者様には、申し訳ないのですが、治療をお断りさせていただいております。私自身、結果の保証できない治療をしたくないための判断です。ご了承ください。
当院では最新の歯周病治療法である「歯周内科治療」により、インプラント治療前に歯周病菌やカビ(これは歯だけでなくインプラントにも悪い影響を及ぼします。)を退治し、再度感染しにくいお口の中に環境を改善しています。

インプラント治療後も良い状態を長く保っていただくためにメインテナンスの体制を整えております。担当の歯科衛生士が治療前から治療後まで、一貫して担当いたします。歯科衛生士たちもセミナーなどで絶え間なく研鑽を積んでおり、お口の中から始まる健康づくりのお手伝いをさせていただけると思います。